浅草電気ブラン 40°な悲劇

ブランデーなんだそうだ。田舎ものの私はこの酒を知らない。飲み方はロックかストレートしかない（んだと

まだ電気が珍しかったころ、その名をつけたブランデーが売り出されたと店主はいってた。

ぼくんちの近くに0時過ぎてあいてる店は、この酒がおいてる古めかしい焼肉屋しかない。

そう、この日は大好きなキンキンに冷えた生ビールが売り切れてた…。
グレープフルーツサワーにも「生」ははいっていないという。

じゃあ、前から気になってたこいつに手を出すしかないじゃあないか。

視点をずらすと。

テレビがある。

なんとなく　うち以外でテレビ見て
お酒のめるっていい。

てるてる家族な感じ。
（いやもちろんあくまで雰囲気だけです。

古銭とか古メンコとか何やらタイムスリップした気持ちになってしまう。

髪型だって七三な気分だ。

奥の方はちょっと高台になってて
ちゃぶだいとかがあるんだ。

なんだか楽しい気持ちになっちゃうよね？
クッパもおいしい。

で、ついつい

「40°のロックなのでちびちびいってください」
という忠告を忘れて

クッパとブランを平行でモリモリいただいてしまう。

「いりません」といっても
「さっぱりしますよ」と薦める
凍ったミカンで〆て。

あー幸せと終わるはずだったのに。

ぐびぐびッといってしまった電気ブラン40°
＋
もやしナムル
＋
辛目のカルビクッパ　モリモリ
＋
チェイサーになりえない　なぜかとうもろこしなお茶
＋
凍ったミカン
＋
暖かい店内
↓
冷たい夜風
↓
↓
↓

■酒スコアカード

◎　生ビール
◎　生グレープフルーツサワー
◎　ベルギービール
○　ウィスキー水割り
○　焼酎のジャスミン割　…ただし眠くなる
△　ワイン　…方向感覚が無くなる
×　日本酒　…説教モード（下克上）
××　電気ブラン　…自粛
×××　神風　…直後に食したスパ王は一生食べられない。　

■私信

ほんぐーくん。君の気持ちが少し分かったよ。
身の丈にあった酒って大事だね。

カッキーン。

※ほんぐーくん
　 フーテンの寅とルパンをこよなく愛し、お酒の武勇伝が数限りない大学時代の友人。
   その譚は、手尺酒から宴会まで広範囲をカバーする。

■フォロー

この店は好きなので、また行きます。

Comments

[投稿情報: 梅麻呂]

それでも私は酒をやめない。どれだけ飲んで恥をかいても、どれだけ記憶にない事が多くても。そして、身の丈にあった酒が分ればそんな事をしなくてすむだろうが、その酒が分らない・・・。そして、恐らく酒をやめた方が人生得することが多いだろうが、失っても酒をやめられない。

そして、何て素敵な飲み屋なんでしょう。この何ともいえないアンニュイな感じが良いですね。でも、あれ「てるてる家族」？アンニュイじゃないよね！
何にしても、夜中に凄い食欲だね！若い！

[投稿情報: モンチくん]

酒はやめられないですね。記憶をなくす前に眠ってしまうことが多くなったけど（いや、昔からか…。

この焼肉屋はとても営業は不器用だね。
あと、うまいもの（レバ刺しとか）と微妙なもの（とうもろこし茶とか）が
混在している。

＞でも、あれ「てるてる家族」？アンニュイじゃないよね！
うん、アンニュイじゃないな。
でも、近所にテレビを見に行くっていう感覚と、おいてる小物が
あの時代のものを彷彿させるってとこがちょっと近くてだなぁ。
自分的には好きな番組だったので
誰か反応してくれるとうれしいなっと思って書いちゃったとこが
大きい。

寝る前、三時間前の食事はやめようと気をつけてるのですが、
つい、もやもやっとしちゃうと食べて飲んで解消しちゃう傾向にあります。