日経朝刊8/23~25まで13面で連載されたこの記事。なかなか、いい記事でしたね。
無数にあるインターネット企業の中で
群を抜いた成長を遂げたグーグル。
その強さの源泉をおさらいすることができたような気がします。
ちょっと自分的に重要なポイントをまとめておきます。
■上■検索精度に磨き 経営資源の7割投入
「地球上のすべての情報を検索できるようにするのが
われわれの使命だ」
グーグルCEO エリック・シュミット(50) その夢は300年構想
株価は1年で3倍強に上がり、時価総額は800億ドル(約8兆8,000億円)
→メディア最大手 タイムワーナーと肩を並べる
□宣伝などのマーケティング費用
わずか500万ドル
集中投資で磨きをかけた検索技術の評判はネット上で自然に広がり、
昨年のブランド価値調査でアップル抜く。
※初出ながら世界38位(アップルは40位)
■グーグルの強さを支えるのは
明確な目標設定と、そこに向けてヒトとカネを投入する割り切りなんだとか。
その割り切りをするには、経営陣にパワーがいる。
ってことで■中■に続く。
■中■上場後も秘密主義 技術守る三頭政治
もともと経営陣は上場に後ろ向き
「情報開示で競争相手に塩を送るようなものだ」
セルゲイ・ブリン(32)
「キャッシュフローは潤沢で上場は必要ない」
エリック・シュミット(50)
□市場と一線を画そうとしている経営姿勢
「長期的にプラスなことは短期的にマイナスでもやる」
→四半期業績予想は開示しない。
□株式はA、Bの二種 B株の議決権はA株の10倍
B株の八割弱を所有するのは三頭!
シュミットとブリン、もう一人の創業者のラリー・ペイジ(32)
□意思決定をするのも
三人。
グーグルは自らの経営体制を「三頭政治」と呼ぶ。
■特異な企業統治はグーグルの強みでもあり、弱みでもある。
「業績が好調なうちは投資家も文句は言わないが、
成長が鈍れば市場が臨む経営体制に変える必要もある」
米ジェフリーズ証券アナリスト ヨーセフ・スクリアリ(38)
リスクはあれど、三頭で独自路線をつっぱしれるのは
うらやましい。積み上げた実績の強さ。
■下■ライバル突き放す 強さが生むあつれき
「最優先事項の一つはグーグルなどが仕掛ける
競争への対応だ」
米マイクロソフトCEO スティーブ・バルマー(49)
□GoogleはMSNの3倍以上の広告収入
2005年6月通期ネット広告収入
・MSN 13億8,500万ドル
・Google 45億ドル
□グーグルの立場
単なる検索技術企業を超えた存在になろうとしている。
新たなネットサービスを開拓しつつ、メディア企業など追う側の領域にも切り込んでいる。
exサイドバー.
パソコンにインストールすると、利用者がネットで閲覧する情報を常時監視。
利用履歴から利用者が好む情報を自動分析したうえで、
ニュース、株価、ウェブページ、写真、天気予報など種類別に分類して
画面隅に一覧表示する。
・サイドバーと、MSN、Yahooの同種機能の違い
好みを自動分析するのはGoogleだけ。
新聞社やテレビ局が持つ情報の取捨選択機能を代替する新サービス
■グーグルが抱える最大の課題
強さが招くあつれきへの対応
急成長した強さがまねく懸念。Webサービスの夢
バランスが難しいけど、いくとこまでいってほしいな。
詳細なレポートはToolBoxにあげてあります。
メンバーの方は閲覧して、また意見交換しましょう。
■いつかの夕餉
うちあわせながら、特製カレー800円
左上は間接照明ではなく生ビールです(飲酒ワーク…。
手前にあるのは豆腐です。他にもシーチキンとか。
これ、混ざってると許せないんだろうけど
サイドにあるとなんだかおいしいのです。
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